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こんにちは長野です。
近年大きな地震が日本各地で起こっています。ニュースでその被害など見ていると被害状況を表すのに「小破」「中破」「大破」又は「半損」や「全損」という言葉が使われていますが、そのような住宅の地震被害の判定はどのような分類で使い分けているのか疑問に思い、調べてみました。すると、その地震被害の調査方法によって違いがあることがわかりました。
「応急危険度判定」といって、余震によって建物が崩れたり落下物や付属設備の転倒から人的被害を防止するために地震後に応急に行われるもの。「被害認定調査」という、被災した建物の損害の大きさで資産価値的な視点で調査し『罹災証明』として認定するために行われるもの。そして地震保険の「損害認定調査」建築の専門家が構造的視点から調査する「被災度区分判定」ものなどがあります。
地震保険の損害判定は主要構造部の損害の割合できめられ、全損の場合契約金額に対して100%、半損は50%、一部損は5%となっており被害の判定はこの3種類ですが、建築の専門家が調査する被災度区分判定は、軽微、小破、中破、大破、倒壊の5種類あります。 この様に地震後はさまざまな目的で被害認定が行われていますが、それぞれの認定結果に違いがあるため混乱を招くことや、これから来ると言われている南海トラフや首都直下地震では調査人員が不足するとも言われているので調査の共通化の必要がありそうです。
このグラフは被災度区分判定